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本殿の屋根改修の完了

今回の境内整備事業の大きな改修の一つでもある本殿屋根の銅板葺工事が完成しました。以前の屋根は檜皮葺でしたが、前回の葺き替えから約45年が経過し、傷みが目立ち始めた中での度重なる台風被害により、雨漏りの心配もありました。当初は、以前と同じように檜皮で葺き替える案もありましたが、檜皮葺屋根の耐用年数や火災等を考えると共に、将来的な負担も考慮して、銅板葺に改修することとなりました。

檜皮を剥離し、むき出しとなった下地は、やはりかなり傷んでいましたが、所々に寛永期の材木が使われているということで、傷みの激しい箇所は新材で修理して、古い材木はそのまま利用しながらの修繕となりました。

また、古文書には文化2年【1805】に社殿が倒壊した際、正面八間、奥行き三間の社殿を元の通り再建することが困難なため、正面四間、奥行き一間半の現在の規模の本殿に改修されたことが見られるが、今回下地が露見したことにより、梁や桁などの施工を見ると社殿の規模を半分に縮小した痕跡がうかがえるとのことでした。

今回、銅板で葺き替えられた本殿は、ピカピカと光り輝いて檜皮葺の頃のような落ち着き?はありませんが、銅板は年を重ねるごとに緑青に変化をしていきますので、また違った趣が見受けられて楽しみでもあります。